WBSを見ていて、日産の下請けをいじめる手法を知り、今更ながら怒りを禁じえませんね。やっちゃえ日産!とCMで言っているが、こういうことはしちゃいかんよね。
カルロス・ゴーンの野郎、許すまじ!と思っていて、彼は彼で大いに問題ある(あの逃げ方は異常)と思いますが、日産という会社も非常に大きな問題を抱えており、どっちもどっちだよな、と思う。
さて、こういう感想は極めて当たり前の感想ですが、もう一歩ももう二歩考えを深めてみたいと思います。
今回の日産の下請け法違反は、確かに会社が有名ということもあり、インパクトありますが、2022年度(2023年度は未公表)の下請法違反は8,671件。このうち、指導が圧倒的に多く、8,665件、勧告は6件。今年度は今までのとところ日産も含め8件の勧告件数。金額インパクトは日産自動車が圧倒的に多額。
どこまでは指導でどこまでが勧告かよく分からないが、再発防止策の提出やフォローアップは一定なされている模様。
さて、公正取引委員会には頑張ってもらいたいが、企業が利益を追求する限り、下請けに対してコスト削減を求め、顧客に対しては値上げをトライするのは企業としてはある程度当たり前の行動のように思える。IRなどで利益目標を掲げているし。
こういう規則はとことん罰則を厳しくするしかないように思うが、如何でしょうか。罰金をびっくりするくらい多く取り上げる、とか。
また、下請け企業もある程度顧客(部品納入先)にモノが言えるよう、経営基盤を強くすることを考える他無いと思う。
それには、「唯一無二の技術」か、「揺るぎない経営基盤」がやはり有力では無いかと思う。「唯一無二の技術」というのはなかなか開発が厳しいのではないかと思います。それが一番強いですけど。
企業の合併や経営基盤の強い持ち株会社に様々な中小企業ぶら下がり、多少のブレにも持ちこたえられるような財務上の体力を付ける、とか。
今回の日産のケースは報道によれば、あまりにもお粗末な形で下請けをいじめていて論外ですが、合法でも下請けを競わせること(=コストを極限まsで下げさせる)は出来てしまうように思うので、頭が痛い。