申し訳ないくらい勉強をしていない僕の大学時代(1988-1992)ですが、EU発足についてディベートしよう、と他大学ゼミの方とも連携し、EU発足についてディベートした機会があります。

その際、「犬猿の仲のドイツとフランスがEUを引っ張っていけるのか?」「経済格差の大きい国も加入するので上手くいくのか?」と「米国の経済と対峙できる経済圏の創設」という壮大な理想論は理解しつつも、「上手くいくわけないよな」と思った記憶があります。パスタ一つとってもイタリアにおけるパスタの定義とEUで定めるパスタの定義は違っており、一つ一つを解決するのは不可能だろうな、と思った記憶があります。

統一通貨のEUROについても各国の経済事情が大きく異なり、歪みが大きすぎて結局スタート出来ないか早晩崩壊するか、上手くはいかないだろうなと思ったことだけは覚えています。

さて、30年以上経った今、どうだろう。EUに関する評価などきちんと勉強しておらず深く分かっていないことは事実だが、私が何となく抱いた懸念は表面化していない。各国の独立性を保ちながら、EUとして機能しているように思う。「実は見かけは上手くいっているようで各国はバラバラだよ」とか、「抱いていた理念とはかけ離れた状況だよ」ということなのかよく分かりません。EUには加盟しているけど、EUROは使わず、通貨は各国独自通貨をそのまま使ったり。イギリスが離脱したり。ただ、人口で4億人を越える経済圏を築き維持していることについては敬意を覚える。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AC%A7%E5%B7%9E%E9%80%A3%E5%90%88%E5%8A%A0%E7%9B%9F%E5%9B%BD

ヨーロッパというのは、なんだかんだ言って強いよな、としみじみ思う。どういう経緯で急にEUなの?という問いには答えられないが。日本にはできない芸当。