朝ドラを観て、あさイチを観て、という流れで国会中継をそのまま観ちゃうことがそれなりの頻度であります。国会中継は私の政治不信を高めることが多く、「国会議員の皆様、これ有権者に見せられますか?」「子供が観て将来に夢を描けるとお思いですか?」というような感想を持つことが多いです。

が、中田宏参議院議員の質問は「明らかに」レベルが違いました。覚えているのは二つの質問。一つ、「学校の体育館は緊急避難場所に指定されているが、空調も無ければトイレの数も圧倒的に不足している。これをどうするのか?」二つ、「発電所や自衛隊の基地といった重要な土地の周辺を外国人が所有しているケースがある。この実態調査を以前質問したところ、600か所程度を重要土地と定め、調査することが速やかに法制化された。この動きは評価するが、調査した後どのような措置を取るのか?」

二つともなかなか重要な指摘です。何時どのような形で発生するか分からない緊急避難場所にどこまでお金をかけて整備するのか?そもそも学校の体育館が基準を十分に満たしているのか?というところに始まり、避難所としてどこまで生活空間としての機能を備えるのか?優先順位を議論し、予算を分配していく、まさに政治ってこういうことだと思う。私は重要な視点だとは思うものの、子育て世代の支援の方が優先順位は高いと思う。ただ、こういう重要なことを列挙し、優先順位を議論することは非常に重要で、答弁はそうしたところに踏み込むべきだと思います。

重要土地に関する問題提起、素晴らしいです。さて、「あなたならどうする?」については別途考えてみます。

いずれにしても、中田宏議員は横浜市長として認識をしていましたが、良く勉強していますね。松下政経塾のご出身。松下幸之助さんの崇高な意思にも改めて敬意申し上げます。中田宏氏も参議院には繰り上げ当選。あまり人気が無いんですかね。次回いつ質問に立つのか存じ上げませんが、期待しています。こうしたずばりモノを言う政治家には敵も多そうです。お気を付けください。