リニアモーターカーについては、もう随分前から「夢の超高速鉄道」として認識していた。JR東海の意気込みもすごいものがあるな、と思った。そんな折に川勝静岡県知事が待ったをかけたため、「なんだよ、この人は!」と思ったものです。
私もリニアに詳しい訳ではないですが、冷静に考えてみます。彼が止めていなくても2027年に「東京-名古屋」間の運行を目標にしていた訳です。Wikipediaで調べる限り、最高速度は603kmh。一方、東海道新幹線の最高営業速度は285kmhということだから、ざっくり言うと約倍の速さで走ることになる。リニアでは東京名古屋を最速40分で結ぶ、とのことだが、これは画期的と呼べる速さなのか?というと少し疑問。
確かに飛行機は早いが、当然のことながら都市部には空港は無いから、空港からの移動や搭乗準備を考えると東京-名古屋を40分で結ぶことは素晴らしいことだとは思うが、そこまでのニーズがあるのかな?と思う。(当然、この40分というのは途中停車をしない場合です。途中駅で止まった場合には60分以上要することになります)
大阪まで延ばす場合にはさらに時間もかかり、お金もかかります。JR東海が全ての資金を賄うということですから、株主でもない限りはどうこう言うことではないのかもしれませんが、川勝知事が辞任となり、大きな障壁がなくなったいま、本当にこのプロジェクト推し進めることが理に適っているのか考える良い機会のように思えてなりません。
構想は何と1962年に始まっていた、ということはすでに60年前、新幹線が運転を始める2年前から構想はあったとのことです。じゃあ、世界でそこまで普及していないのは何故でしょうか?日本でもすでにリニアの技術で運行している路線がありますが、長距離ではありません。どうしてでしょうか?
運賃についてはまだまだ公表されていないですが、どうなるんでしょうかね。新幹線と同じくらいの費用でなければ、誰も乗らないように思うのですが、、。また、現在のドル箱新幹線が儲からなくなったらどうするんだろう、とか色々考えてしまいます。株主にでもなって反対票を投じてみるのは一計かも知れません。