朝ドラについては、毎日毎日、本当に楽しみに視聴させてもらっていて、毎日毎日、期待を上回る面白さを感じている。

朝ドラが描いている時代(戦前の日本)では、女性には離婚した後の親権すら認められておらず、男の優位性が法律でも明確になっていた。夫婦間の能力の有無や離婚の原因(善悪)といった当然斟酌すべき点を無視する法律になっていた。

当然、その当時から「こんちくしょう」と思っていた女性もいたと思う。「どうしようもないから仕方ない」とか「最初からそういうことは考えない」という女性、それぞれだったと思います。

民俗学とか地理とか特に詳しくないが、大学で、「欧米のような狩猟民族は「力と瞬発力」を重視するため、男性優位の傾向にある、一方アジアのような農耕民族は「粘り強さ」が重視されるため、女性上位の傾向にある」という講義があり、「なるほど」と深く納得したのを覚えている。

実際、アジアの国々ではしっかりものの女性が働き、男性はダラダラしているイメージがある。私の住んでいるフィリピンでは正直その傾向が凄く強いと思う。

さて、平安時代や戦国時代の大河ドラマでは、今の「虎に翼」の朝ドラほど、男性優位になっていない。ドラマとして史実はある程度大切にするものの、「男だけが活躍するような世の中では視聴者に受けが悪い」「名前こそ残っていないかも知れないけど、当時の女性も必死に生き、歴史を動かしてきたんだ」という構図も必要という意図もあるかも知れない、あったからといって不純とも思わない。

ただ、今回の朝ドラは時代劇や大河ドラマに一石を投じているように感じる私は変でしょうか?

実際の戦国時代の男女の関係ってどうだったのかな、と思ってみる。政略結婚で人質のように娘を大名の嫁に送り込んでいた夫婦にそこまでの愛情が芽生えるものなのか?男の子を産むための道具というような扱いになっていなかったか?とか考えると、どうもその頃の女性が自分の意志で力強く生きていた、とは思えない。大河ドラマなどでは、魅力的な女優が生き生きと生活しているような場面も描かれているが、どうだったんだろうな、と思う。

自分は男性ゆえ、女性の皆様の気持ちは充分には理解できておらず、失礼があったらごめんなさい。今もまだまだ日本においては、男性社会と言わざるを得ないですが、女性がもっともっと活躍する世の中を真に望んでおりますのでお許しくださいませ。