さて、防衛白書の前文で外交が重要であることを再認識した次第ですが、さらに読み進めると、
ここから引用
防衛上の課題
ロシアがウクライナを侵略するに至った軍事的な背景としては、ウクライナがロシアによる侵略を抑止するための十分な能力を保有していなかったことにあります。
高い軍事力を持つ国が、あるとき侵略という意思を持ったことにも注目すべきです。脅威は能力と意思の組み合わせで顕在化するところ、意思を外部から正確に把握することは困難であり、国家の意思決定過程が不透明であれば、脅威が顕在化する素地が常に存在します。
このような国から自国を守るためには、力による一方的な現状変更は困難であると認識させる抑止力が必要であり、相手の能力に着目した防衛力を構築する必要があります。
また、新しい戦い方が顕在化するなか、それに対応できるかどうかが今後の防衛力を構築するうえでの大きな課題です。わが国の今後の安全保障・防衛政策のあり方が地域と国際社会の平和と安定に直結します。
ここまで引用
と、ロシアとウクライナの紛争についてかなり踏み込んだコメントがあります。冷静に読むと事実を記しているだけとも言えるのですが明確に言い切っています。
「脅威は能力と意思の組み合わせで顕在化するところ、意思を外部から正確に把握することは困難であり、国家の意思決定過程が不透明であれば、脅威が顕在化する素地が常に存在します」
なかなか難文ですが、当然のことながら「白書」の文章は十分に練られており、5回くらい読むと何となくそういうことかな、と理解できてきます。当然、中国の高い能力と意思決定過程の不透明性を「大きな脅威」として表現していることは間違いないです。
さて、日本は当然ですが「専守防衛」を是としておりますが、相撲でも、守って勝つ、というのは相当実力のある横綱や大関にしかできない芸当です。守り切ることって「戦い」においては難しいことのように思いますね。
再度引用
同盟国・同志国などとの連携~協力・連携の強化~には、
いまや、どの国も一国では自国の安全を守ることはできません。わが国の安全保障の基軸である日米同盟を深化させつつ、諸外国との協力を強化してきました。
引用終わり
今のウクライナは米国などの支援を得ながら、何とか「敗戦」を免れている状況では無いかと思います。自国の安全を守れているとは思えません。ウクライナは「ロシアによる侵略を抑止するための十分な能力を保有していなかった」ことに加え、「諸外国との協力・連携が十分じゃなかった」ということになるのでしょうか。
生まれてからこのかた、戦争の悲惨な話は教科書やドラマ、映画でしか知らない私ですが、平和の有難さを感じながら、もうすこし防衛白書を読み進めたいと思います。自衛隊員の方が何人くらいいらっしゃるのか?10万人くらいかな?次回はその辺も。