日本に居ると、特に東京や名古屋といった大都市に行くと本屋さんに行く機会が増えます。週末に東京に1泊2日で行ってきましたが、日本橋では「丸善」へ、新宿では「紀伊国屋」へと、本屋をハシゴしてしまいます。4冊6000円くらい費消したように思います。

本屋さんの数は激減(*)し、私の実家の近くの本屋さんも閉店してしまいました。残念で仕方がありません。Amazonは品揃えは豊富だし、配達もしてくれる、Kindleなんていう仕組みも便利、ということでは、普通にやっていてもなかなか太刀打ちできないよな、と思います。

(*)さらっとぐぐってみますと、2006年に14,555軒の本屋さんが2022年には8,169軒と4割減くらいになっているようです。一方、書店の大型化(小さいところが閉店してしまい大型店が残った)しているデータもあります。

今や大都市の大規模本屋さんとか、非常に特色のある本屋さん(古本や専門書に造詣が深いとか)しか生き残れなくなってきているのかもしれません。本屋さんはどこも繁盛しているように見えます。一定、本屋さんにはニーズがあるんだと思います。

大都市の一等地で家賃を払い、多くの書店員を抱え、トイレも備え付け、といった都市部の本屋さんと、大型の倉庫を保有し、販売員は置かないAmazonでは、どうしたって収益性に違いがあるよな、と思ってしまう。でも、僕などは「どうしても本屋さんには生き残ってほしい」と思っています。何なら、「三省堂」「紀伊国屋」「丸善」のファンクラブに入っても良いですし、本屋に入場料を払っても僕は良いです。本屋さんでぶらぶらしながら、「本を探すこと」は「本を読むこと」と同様に、もしくはそれ以上に楽しい行動なんだと思います。だから本屋さんには多くの人が居るんです。全く買う予定も無いような本も、パラパラとめくってみると思わぬスイッチが入ります。

地方の鉄道が廃線となると、急に「さようなら○○線」といって多くの方(鉄道ファンなのか地元の方なのかその両方か知りませんが)が別れを惜しみます。多分本屋さんも同じです。

私はこういう現象に正直?です。

無くなってしまったら困るのであれば、無くならないように、もっと前から手を差し伸べなければいけません。「このままだと○○線は廃止になりますよ」「このままだとこの本屋さん閉店になっちゃうよ」と知らされる機会はあるべきだと思います。私が特にお世話になってる本屋さんの経営状況は分かりませんが、絶対に無くなってもらっては困るので苦しかったら開示して欲しい(そうでないことを切望しますが)と思っています。出来るだけの努力はします。