おおよその人間の行為は「イン」と「アウト」は対になっていますよね。空気を吸ってばかりの人は絶対に居ないし、食べたり飲んだりしたら必ず身体の外に出ます。(タイムラグがあったりしますが)

でも、知識や情報については、基本的には脳に蓄積(インプット)され、勝手に消去されたり、無くなることはありません。これってすごく不思議と言えば不思議です。勿論、頑張ってインプットした情報を思い出せずアウトプット出来ないことには特に最近悩まされますが、これは、情報が一定量を越えたからダムの放水のようにインプットした情報を脳が消去した訳ではないと思います。空気を兎に角吸うんだ!と思っても長くて1分くらいしか吸い続けないし、逆もしかり。食べる量についも限界あるし、その逆もしかり。そうした動きとは明らかに違います。

これって、長い人生でとても大きな差になりそうです。あまりにも多くの情報を一度に入れると脳が処理しきれないという問題があるかも知れませんが、継続的に情報を入れ続けることが出来そうです。

最近読んだ本では、「アウトプットすることを意識しながら情報をインプットしていくことの重要性」を説いていました。私のような単純な人間は、「なるほど」とすぐ思ってしまいます。でも、さらっと「インプット」「アウトプット」という言葉を使いましたが、これは、「インプット」は食べたり、息を吸うことと似てますが、「アウトプット」という言葉は単なる「排出」と異なることに注意を要しますよね。

「○○という俳優さんはこの朝ドラにもこの大河ドラマにも出てたよな、随分違う役も上手くこなすよな」といった「もともと取り込んでいた情報」を「取り出す」ことをアウトプットと表するものと理解しています。必ずしも他人に説明することでは無いと思います。「情報を引っ張り出してくる」という行為だと思います。そして、出てきた情報はなくならず、(多分)これまでよりも強い形で格納されます。

他人(特に小学生あたりが良いかもです)に説明するつもりで色々な知識を入れていくことが出来たら自分の頭もすっきりし、思い出せない・アウトプット出来ない、ということにはならないように思います。人間の脳はまだまだ有効利用できる余地が大いに残されている、と習った記憶があります。インプットには余力有るし、アウトプットということについては、ほとんど意識的に取り組んでおらず、手つかずの状況でなんぼでも改善の余地がありそうです。

AIごときに私の脳が置いてきぼりを喰らう訳にはいかんのです。

そんなことを考えながら、まだまだやる気満々の55歳です。