読書の効用については、今更ここでどうのこうの言う必要が無いと思います。

今まで読まなかったジャンルの本を読んでみる、好きな著者の未読本を読む、再読する、いずれも「教養」を高める、深めることに役立つと思います。つまらない、自分には合わないと思う本を思い切って読むのを辞める、というのも決して無駄では無いと思います。

池井戸潤さん、東野圭吾さん本当に尊敬しています。外れという本に当たったことが無い。

単行本(ハードカバー)でも2000円程度、文庫本なら1000円以内ということを考えると、書籍のコストパフォーマンスは極めて良いと私は思います。昼飯だって1000円くらいしますから。

友達から薦められた本はなるべく読むようにしているし、良かった本とかを語れる友達って親密度が上がるように思えるから不思議なものです。

「坂の上の雲」は著名人、特に財界の大物が推奨しているから若いうちに読みましたが、何とか読み終えたというレベルの読後感であり、そこまで深く感銘を受けませんでした。ここでもう一度読んでみる、というのは絶対に良いことだと確信しています。近いうちに必ず読みます。

今、塩野七生さんの「ローマ人の物語」を再読しています。特に「ユリウス・カエサル」については面白さ半端無いですね。と言いながら前回読んだ内容をほとんど何にも覚えていませんでした。自分の読書の仕方を反省するとともに、内容を覚えていようがいまいが何度でも読んでやろうと思います(カエサルが出てくる文庫本の8~13巻だけでも良いかと)。同じく塩野七生さんの「コンスタンティノープルの陥落」も2度読みましたが、本当に素晴らしいですね。イスタンブールを再訪したくなります。

書店で久しぶりに見た「新潮文庫の100冊」は、やはり書籍のクラシックという威厳がありますね。梶井基次郎の「檸檬」は、何のことやらという印象しかありませんが、もう一度挑戦したいですね。定番中の定番であるカフカの「変身」やカミュの「異邦人」も再読してみたい。読んだけど、全く覚えていません。最早少なくとも2度読んだ「罪と罰」ももう一度読まないと。そうは言っても三浦綾子さんの「塩狩峠」を最初に再読します。

昔国語の問題で出てくるたびに「こんちくしょー」と思った山崎正和さん、あなたは偉いです。この私がそれだけのことで覚えているんだから。優先順位は低いですがリストアップしておきます。

読書する時間が無い、ということは絶対に無いはず。読書の鬼のような感じの生活に今は前のめりです。読みやすいのは「最強の60歳指南書」(齋藤孝)のような本なんですけどね。こういうHow to本って本当に読みやすい。それでいて即効性がある。でも、知能の足腰を鍛えるような深みはやはりないかも。(そんな偉そうなことを言える私ではないですが)