世界中、いや、日本だけを考えてもバスの路線が何路線あるかは正確には把握できないと思います。(かなりのバス路線がGoogle Mapに格納されており驚くばかりですが)

最近、東京に行く機会があり、東京駅から築地を地下鉄ではなくバスで行ってみようと試みたり、観光でもなるべくバスを使うようにしています。先日も名古屋駅からバスで熱田神宮に行こうとバスで向かいましたが、途中で大須観音にも参拝可能であることに気づき、当然、途中下車、実は初めて、という大須観音参拝を果たしました。電車や地下鉄で最短の移動をしていたら気づかなかったことです。

地下鉄は確かに便利で本数も多く信号待ちも無く目的地に着きますが、途中の街の風景が分かりません。電車も勿論便利ですが、流石に風景を覚えてしまっており、やはり新たな発見はありません。また、駅周辺にしか足を延ばさない傾向があるな、と思います。

15年くらい前でしょうか、両親とNew Yorkに行く機会がありました。ミュージカルを見たり、Empire Stateに上ったりWall街に行ったりと、地下鉄やらタクシーを使ってあれこれと訪問しましたが、最終日近くになり、いよいよ何となくそうした訪問にも飽きを感じたため、バスにでも乗ってみようか、と泊まっていたホテルから適当に北上するバスに乗ってみました。当然、1日券のようなものを買い、都度切符を買うような高等技術は用いなかったと思います。そうするとコロンビア大学やら、訪問するつもりも無かったような場所が次々と現れ、バスの旅は素晴らしいな、と思った次第です。地下鉄とは違った生活感(少し怪しい雰囲気含め)も感じられて、両親も満足してくれたことを思い出します。

バスは路線もきめ細やかなので、電車では、「実はこことあそこって近いんだね」というような発見はありません。が、バスでは新発見がいっぱいあります(普段バスを使いこなしていないからですが)。バスは道路を縦横無尽に走りますからね。

僕の住むフィリピンマニラではバスというよりはジプニーという機動性抜群の乗り物がありますが、路線が全く理解不能で未だに全く使いこなすこととは無縁です。その辺は少し残念ですね。ジプニーにはバス停が無く、降りたいところで降りてしまう仕組みです。料金も激安ですから乗りこなせると素晴らしいのですが難易度は高いように思います。