1月20日に就任したトランプ大統領ですが、色々と波紋を拡げ始めています。
関税の引き上げ。メキシコやカナダは25%上昇、中国へは10%上昇。まあ、大統領選の公約ですから、公約を実施したのみ。と言えばそれまで。
関税を引き上げてMade in USAの相対的価格を下げることで国内の製造業を再度復活させよう、雇用を創出しよう。という何とも人気取りな政策です。モノづくりなぞ、そんな簡単に自国で始められないと思うのですが。
米国の実情を存じませんが、こういう大統領が誕生してしまう状況は、米国の一般的な市民の生活水準がかなり厳しいものであることを想像させます。
見てはいけない、と思いながらもYahooコメントなどを見てしまう私ですが、トランプのリーダーシップが羨ましい、それに比べて石破は、、、というコメントがそれなりの数見受けられます。コメント主がどこまで本気か分かりませんが、トランプのような指導者を日本人が真に歓迎するんでしょうかね。なったらなったで揚げ足を取ってやいのやいの言うだけなのに、と思わざるを得ません。私はトランプのような指導者は日本に不要だし受け入れられないという意見です。
今後、日本にも関税の話が降りかかるのかもしれず、本日は日本株が大きく下げました。どういう世の中になっていくんでしょうかね。難しいです。ある日系企業のメキシコ工場を持つ方は冷静なコメントを残しています。
「メキシコ以外に工場を建て、モノづくりが軌道に乗るには最低でも2年はかかる、そこまでしても、次期米大統領が自由経済を標榜したら結局メキシコ工場に戻るだけ、だったら、トランプの時代が終わるのをひたすら待つのも立派な作戦」流石です。トランプさんの思ったシナリオで物事は進まない可能性は大きいと思います。
そのうち仲間割れが起こり、主要閣僚がトランプ氏の下を去り、トランプもやりたい放題、言いたい放題にはならない、というのが私の読みです。当然、期中での交代すらあり得ると思います。
ここまでトランプさんを悪く言ってきましたが、アメリカファーストっていうのは政治家として当然で、政治家が自国の国益を最大にすることを考えているのは当然です。いつも思うのですが、日米安保なんていうのは、平和な時にだけ機能し、本当に日本が攻撃をされるときに、米国兵が自らの命を投げうってまで日本を救ってくれるという絵姿が想像できません。助けているフリをするだけではないかと思います。アメリカは当然ですが世界の警察官でも無ければ行事でも無い訳で、他国のことに金を使う必要は無い、いわんや命を懸ける必要は無い、というのはその通りだと思います。
日本には軍事力が無いため、出来る限り特にアジアに味方を増やし、いざというときに敵にならないようにしているというのが実情だと思います。こういう議論は難しく、やれお前は国粋主義者だ、戦争好きだ、と言われそうですが、自国を守るための軍隊を正々堂々と持てない国ってどう考えても変だと思います。