台湾には4度目ですが、時間が無く九份に行く機会に恵まれませんでした。今回の台北2泊3日の旅は、故宮博物院と九份には拘りました。
便利なものです。バス乗り場などの情報はインターネットの口コミやGoogle Mapが丁寧に教えてくれます。指定されたバスがタイミングよく来てくれましたが、どうやら座れる客数で制限をかけているようです。何となく次のバスを待たなきゃいけ無さそうな雰囲気でしたが、席が一つだけ空いているようで、一人の人?と聞かれ、私だけでした。大いに下剋上を果たし、乗車成功。九份は「千と千尋の神隠し」のモデルにもなったという噂を知っており、提灯が多くかかった独特の形の木造建造物くらいしかイメージが無かったですが、台北から海が見える丘まで北上する、ということですごく景色の良いところだと知りました。
お土産売り場が左右に無数にある道を人の流れに沿って歩きまくりましたが、探している建物には辿り着きません。烏龍茶、スイーツ、印鑑、その他諸々のお土産屋さんは必至ですが、あまり皆さんお金を落としている雰囲気は無かったです。やはり海が見えるカフェが一番儲かっているように見えます。
流石にあの建物はどこ?という気になってしまい、Google Mapで「阿妹茶楼」の場所を調べ、辿り着きました。正直、Google Mapさんの力無しでは辿り着きませんでした。
日本人、タイ人も多くいました。一人旅は気楽で良いですが、自分が写った写真がどうしても減ります。自撮りにも限度があります。日本人が近くに居ると写真を撮ってもらうことをお願いすることが容易で良いです。写真を撮ってもらいました。それも何枚も。僕も撮りましたが1枚しか撮ってあげませんでした。ごめんなさい。もっと、沢山色々な角度で撮って差し上げれば良かったです。
さて、ここからが本題なんです。
九份は、「千と千尋の神隠し」のモデルになったと言われています。多分そうだろうな、とみんな思っています。九份の人気には「千と千尋」がどれくらい貢献しているんだろう。当然、それなりに昔から人気のあった場所だから宮崎駿さんもモデルにした(みんなそう思っている)んだろうし、これって鶏と卵みたいですよね。僕などはすっかり人気になった後に訪問していますが、いつからどの程度有名だったんでしょうね。
流石の宮崎先生も全くの無名の場所をモデルに選べないでしょう。「千と千尋」は世界中にファンがおり、九份の何とも言えない魅力も勿論凄いですが、「千と千尋」が無かったら、どの程度の人気になっただろうな?と思ってしまいます。
また、私の脳はなかなか優れていて、九份を歩いている間、「いつでも何度でも」がリフレインしまくりです。なんて名曲なんでしょう。名画に名音楽あり、とはまさにこのことだと思います。
そんなこんなで素晴らしい九份の旅が終わりました。本当は提灯に灯りがともり幻想的になる夕暮れから夜に訪問すると良いとのことですが、思いのほかうまい具合に到着し、そこまで長期滞在する感じでもなかったので夕暮れを待たずに帰路につきました。大満足。宮崎先生ありがとう。