財務省によれば、国債の残高は今年度末には1129兆円に達する見込みで、これは国民一人あたり1085万円となるそうです。こういう話を目にすると、国には莫大な資産があるからミスリーディングだ、という意見が良く出てきます。

私自身、昔は財務部門に所属していたので、色々なセミナーなどで日本国の財政の仕組みや健全度など少しは勉強したつもりです。その際勉強したときの知識によれば、日本の財政は完全に崩壊していてもおかしく無いですが、そうはなっていません。「専門家の知識や見通しも当たらないものだな」と思いますし、財政規律なんて気にする必要がないんだ、という意見は、流石に「うそでしょ」と思います。

さて、そうした国民一人当たり、というのは、あくまでも単純な平均計算です。個人と国の個々の収支って考えてみましょう。

私自身は、正直に言えば、国に対してこれまで相当多額の税金や保険料を納めました。保険料は会社の健康保険組合(健保)なので、国との収支という言い方が正しいかもよく分かっていません。

一方、国からしてもらったことというのは少ないと思います。年金手帳では無いですが、私の払った税金と、国から私にしてもらった収支というようなものがあれば、面白いと思います。警察、国防、道路、ごみ収集、といった私が国や地方からしてもらった金額を知りたいです。それと自分の払った税金を比較し、自分は国に対して貢献したのか、足を引っ張っているのか?知りたいです。個人がそういう「国との収支」を把握することが出来れば、もっともっと政治の在り方についての議論が盛り上がると思います。

1000万円以上の収入のサラリーマンというカテゴリーが国にとっては、最も上等な「お客様」で、税金も払わず(払えず)、生活保護を受けている人、高額医療で国が超過分を肩代わりしているような人、は国にとっての「お荷物」だと思います。

高収入なサラリーマンは政治など必要としておらず、出来れば税金なんて払いたくない筈。そういう人はもっともっと「小さな政府」になるよう声を上げたら良いと思います。そういう政策を掲げた政党は私の知る限り無く、政治団体は政治を必要とする人をターゲットにしているな、と思います。。私は、最早、沢山支払ってしまった人間なので、今更政府の役割を縮小されても困るのですが、、、、。

政治っていうのは本当に難しいな、と思いながら、答えもありませんが。。